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keigo 思いつき

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2004年 10月 07日

 韓国人教授 の歴史観

「古代日本文化は我々の祖先、韓民族が築き上げたのである。従って今日の経済発展を遂げた日本文化のベースは、我々の祖先によって作られたものである。」これは1995年7月に放映された、日本の古代文化を特集した韓国のTV番組で、最後を締め括ったナレーターの言葉である。

私が習った1970年代の韓国の高等学校 国史の教科書にも次のようにある。

「豊臣秀吉の侵略軍を韓国が打ち破ったのは、人的にも資材(兵器など)の上からも、韓国人が いかに日本人よりも頭脳的に優れていたかを物語っている。また、侵略によって韓国から たくさんの文物や人材を略奪していったことによって、東南アジアの後進国であった日本は、大きな発展を遂げることができたのである。」

・・・古代、韓国は、未だ未開の地だった日本に高度な文明を「伝えてあげた」、中世、「東南アジアの後進国」日本は その恩を忘れて朝鮮を侵略し、文物や人材を略奪した、そのため日本は近現代に大きく発展することができたのだ・・・

こんな子供騙しのような歴史観が戦後の韓国では国民の常識として まかり通ってきた。劣等感を裏返しにした、哀しいまでの対日本民族 優越主義に彩られている。(略)



(略)朝鮮は開国直後から、日本へ使節・留学生・視察団などを活発に派遣し始める。開化派官僚たちが続々と日本に渡り、日本の近代化と富国強兵政策が効果的に進行している様子を目の当たりにする。(略)

しかしながら、国内の独立への動きを朝鮮王朝は執拗に摘み取っていった。そして、日本が日清戦争に勝利して朝鮮の独立が達成されると、後ろ盾の中国を失った朝鮮は、日本と提携してロシアの侵出を排除しようとするのではなく、逆にロシアの保護下に入って日本を排除しようとの動きに出る。

ロシアに ここを突破されれば、日本はロシアと直接 対峙しなければならなくなる。ロシアが朝鮮と国境を接する満州の占領を完了した段階で、日本はロシアと戦端を開いて勝利する。(略)

頑迷に中国への臣従を守り、独立を拒んでいた朝鮮は、日本によって、延々たる中国による属国支配を脱して独立国となった。独立朝鮮は独立の意義を自ら辱めてロシアの保護下に入ろうとしたが成らず、自力では独立を確保しがたいと日本に判断され、日本の統治下で、近代化への道を歩むことになった。(略)

韓国の学者たちは通常、韓国は1875年以来、日本と「70年戦争」を戦ったと主張する。その70年とは、日本による江華島砲撃に始まり、日朝修好条約、日清戦争、日露戦争、日韓議定書、第一次~三次 日韓協約と続いて、日韓併合条約が締結され、34年11ヶ月にわたる植民地支配が1945年8月に終わるまでの70年間である。

その全期間を、日本がしかけた侵略戦争に対する反-侵略戦争の歴史と位置づけるのである。

北朝鮮でも これと全く同じ考えをしている。日韓の研究者たちによる「日韓合同 歴史教科書 研究会」などでは、しきりに この「70年戦争史観」が、日本人研究者に対して ぶつけられる。こんな歴史理解を韓国や北朝鮮の反日知識人 以外の いったい誰がしているだろうか。

旧態依然のロシア・マルクス主義者ならば、あるいは・・・とも思われる。しかし「70年戦争史観」を唱える韓国の研究者たちは、なんらマルクス主義者ではなく反日.民族主義者であり、当然ながら唯物史観など持ち合わせているわけも無いのである。

反日.民族主義は、レーニンに始まる帝国主義戦争の考え方を密輸入しているのだ。(略)

韓国人は、一体どのように歴史を学んでいたのだろうか。私の受けた歴史教育の体験から言えば、歴史そのものよりは、たった一つの歴史についての 観点を学んだのである。それは、弱者に貶められた怨恨・遺恨を身内正義・絶対善の立場から描いていこうとする歴史の観点に 他ならない。

生徒たちは、この観点で歪曲を施された虚偽の歴史を正史として教わるのだ。

(産経新聞 04/10/05、06)

by keigo245 | 2004-10-07 13:33 | 未分類


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